23.2.17

南仏旅行記〜セザンヌの描いたAix en Provenceへ

南仏旅行はあっという間に3日目。
この日は、エクスアンプロヴァンスへ向かいました。
一度電車を乗り換え、全部で1時間くらいの電車旅です。

アルルを出たのは朝7時。ゴッホが「星降る夜」を描いたローヌ川を見に行きました。
川面に映った街灯が星降る夜みたいで綺麗!

さて、エクスに来たのは、セザンヌの足跡をめぐるため。
まずは、旧市街から少し北、丘の中腹にあるセザンヌのアトリエを目指します。

セザンヌのCマーク

バスでも行けますが、歩いても20分かからないくらいでした。
ひっそりと現れたアトリエ

2階にあるアトリエのみが公開されています。
ドキドキしながらアトリエに入ると・・・

セザンヌの静物画の世界が広がっていました

北側にある大きな窓。このおかげで太陽の光を上手に室内に取り込むことができたそう。
今にもセザンヌが帰ってきそうな感じ・・・
アトリエを堪能した後は、さらに丘を登ることにしました。
15分くらい歩いていると、左側に舗装された石造りの道が現れます。

もっと獣道を想像してたけど、綺麗な道でした。「マルグリットの小径」です。

突き当たりに開けた場所があり、セザンヌの描いた「セント・ヴィクトワール山」の絵が・・・・

そう、ここはセザンヌが「セント・ヴィクトワール山」を描いた場所
振り返ると、その雄大な姿が広がっていました。
セザンヌの絵に描かれたのと変わらない姿と、
ここまでやって来たんだ、と言う思いで、思わず感動の涙があふれてしまいました。


旧市街には、セザンヌゆかりの場所がたくさんあり、セザンヌのアトリエでもらった地図にその場所が書いてあったので、少し回ってみました。

セザンヌが通ったデッサン学校。今はグラネ美術館となっています。

グラネ美術館の新館は教会を改装した美術館。すごく素敵な雰囲気でした。
セザンヌの生まれた家。グラネ美術館新館の近く。
セザンヌとエミール・ゾラの通った学校。今も名前は変わってるけど学校でした。
トラックが邪魔だけど、これはセザンヌが亡くなった家。
観光案内所がある大きな広場には、セザンヌ像もありました。
エクスは、こじんまりしてるんだけど、割と栄えた街、という感じで、
お店もたくさんあり、街歩きがとても楽しかったです。
もちろん、セザンヌ好きにはたまらない街だと思います。


最後に・・・
泊まったホテルが、旧市街の南はずれにあり、
セザンヌの眠る墓地が近くだったので、行ってきました。
特に案内板などもなかったのですが、入り口の割と近くにありました。



エクスで生まれ、エクスで亡くなったセザンヌ・・・
正直この街に来るまでは、好きな画家ではなかったのですが、
この旅でセザンヌのことをもっと知りたくなりました。

22.2.17

南仏旅行記〜Saint Remy de Provence

さて、アルル滞在の二日目は、バスで1時間ほどのところにある、
サンレミドプロヴァンスに行ってきました。

事前に、こちらのページで、アルルからサンレミへのバスの時間を調べておいたのですが、
バス停がイマイチわからなかったので、観光案内所で聞いておきました。

旧市街の城壁の南の外側にある観光案内所。とても親切に教えてくれました。
でも、教えてもらった場所のバス停に謎の貼り紙があったので、
結局、駅のバス停から乗ることに・・・

この時期は閑散期だからか、1日3往復しかバスが走ってませんでした。

54がサンレミを通過するバス
バスに乗ったら、運転手さんに行き先を伝え、運賃2.5ユーロを払います。

サンレミでは、Republiqueという停留所で降ります。
帰りも同じバス停から乗るので、場所を忘れないようにして、旧市街の南へ行ったところにある、ゴッホが入院していたサンポール療養院へと向かいました。

道すがら観光案内所があり、そこでも地図がもらえますが、ちょうどお昼休みでしまっていたこともあり、事前に観光局のページでダウンロードしておいた地図を見ながら歩きました。

こういった地図です

療養院までの道には、こういった立て看板がいくつかあり、ゴッホが絵を描いた場所を偲べるようになっている
・・・のですが。
実は、この地図の「ゴッホがここでこの絵を描きました」というルートと立て看板は、数年前に変わってしまったそうなのです。
つまり、今の地図と立て看板は、実際に絵が描かれた場所とは無関係の場所にある、ということ・・・

昔の地図の写真をネットにアップされていた方がいたので、それらしい道を探したのですが、
私有地につき立ち入り禁止、の看板が多く、結局見つけることはできませんでした。
なぜ変えてしまったんだろう?
意味がなくなってしまう気がするんだけど・・・

とはいえ、こういった「それらしい」道を見ると、ゴッホもここを通ったかもしれない!と興奮する気持ちを抑えられませんでした。
道には、「Vincent」のしるし


サンポール療養院は現在も病院として使われていて、ゴッホの生活していた一部が一般公開されています。
ついに、ゴッホが入院していた部屋へ。
石造りの建物は、小さくて寒々しい感じ・・・

ゴッホがいた部屋(の再現?)。部屋の入り口から見ると、小さい!って思ったけど、実際入ると意外と広かった。
部屋の小さな窓から見た外の世界。どんな気持ちでここから見える景色を描いてたのかな・・・
当時使われていた拘束具など。ゴッホが生きていた時代、精神病院に入院する、ということがどうことだったのか想像して、ちょっと怖くなりました・・・

療養院で見ることができるのは、このふた部屋と、それに続く階段、ゴッホの部屋から見えた庭?畑?でした。
お天気が悪かったからか、怖い想像をしてしまったからか、なんだか悲しい気持ちになりながら療養院を後にしました。


バスの時間まで少しあるので、サンレミの旧市街も散策しました。

こじんまりして、かわいい街でした



21.2.17

南仏旅行記〜Arlesでゴッホの足跡をたどる

前回の更新からあっという間に1ヶ月以上・・・
先月はバイトバイトバイトで忙しくしてました。

そして今月はバカンスがあったので、1週間かけて南仏を旅行してきました。

Lyon駅から、Avignonを経由してArlesへ。4時間ほどの電車の旅。
ArlesはTGVは通っていないので、いわゆる普通列車へ乗り換えて向かうことになります。
sncfのArles駅から旧市街は、徒歩で10分ほど。

旧市街へ向かう途中のロータリーには、ゴッホがアルルで暮らした「黄色い家」の跡地もあります。(実際の建物は焼失しているので、今は新しい建物になっています)
なーーんとなく、周りの雰囲気に、ゴッホが絵を描いた面影があるような・・・
今回の南仏旅行のテーマは、「絵画をめぐる旅」。
印象派の画家など、晩年は南仏へ移り住んだ画家は多く、そういった画家の足跡をめぐるのが、今回の旅の楽しみです。

アルル、といえば、もちろんゴッホ。
ゴッホは、アルルで画家のユートピアを作ろうとし、ゴーギャンを呼び寄せ、結局耳切事件を起こし、精神病院へと入院します。

アルルは、城壁で囲まれた旧市街を中心とした小さな町。古代遺跡もたくさん残っていました。


貝がらマークを発見!アルルは、巡礼の道の通過点でもありました。貝がらがそのしるし。
ところどころにこういった立て看板が立っていて、ゴッホの描いた絵の雰囲気をなんとなく味わえます。
旧市街の南端にあるJardin d'eteも、ゴッホの作品に描かれています。南仏とはいえ、まだ夏には程遠い感じ・・・
公園内にあったゴッホのデスマスク。左耳がない・・・
有名なカフェもこの通り、閑散としていてもの悲しい感じ・・・

ゴッホ巡りとして外せないところにも行ってきました。


耳切事件を起こした後にゴッホが収容されていた病院。
今は、多目的センターのようになっているらしいけど、この中庭は自由に見学できます。
ゴッホが描いた中庭の様子は、絵の通りに植物などが植えられています。
とはいえ、特徴的な黄色の柱や庭の様子はそのまんま!!
まだシーズンには早く、日曜日ということもあって街は少し閑散としていたけど、
とても穏やかな時間が流れていて、すごくのんびりできました。
(でも、シーズンオフの一人観光客が珍しかったのか、何回か男の人から嫌な声のかけ方されてちょっと怖かった。。。)

街は暖かい太陽の光に溢れていて、寒いパリから来たから余計に太陽がありがたく感じました。